|
2005年 05月 24日
そんな中、マクドナルドなどの企業が宣伝用に配布しているプラスチック製玩具の製造工場を中国・ベトナムで経営するなどしていたチェン・ユンプン氏が、事実上独力で「中国産サラブレッドによる中国競馬」の創設を目指し(それまで中国競馬場に建設された数々の競馬場は、モンゴル産とその雑種をメインとしていて、サラブレッドの生産基盤は皆無)、
◇ 1996年に北京華駿育馬有限公司を設立し、生産牧場の華駿牧場をスタート。 ◇ 約500頭の繁殖牝馬・英2000ギニー馬アイランドサンズや豪G1を3勝しているティアース等の種牡馬を輸入。 ◇ 2001年には、160ヘクタールの広大な敷地に、1周2298mと2050mの芝コース、その内側に1850mのトレーニング用コース(その後1200mの直線芝コースも建設)を持つ通順競馬場(通称、北京ジョッキークラブ)が完成。 ◇ 3月下旬から10月上旬まで、毎週土曜日の午後競馬を開催。1着賞金は3万4千元(約50万円) ◇ ただし、競走馬は全てチェン氏の持ち馬、調教師・騎手はチェン氏に雇われているので、賞金を提供する人と受け取る人が同一人物であり、実際には賞金は動かず、調教師と騎手にのみ、進上金にあたる額が支払われる。 ◇ 賭けは禁止されているので、来場者は北京ジョッキークラブへ無料会員登録し、どの馬が勝つかを当てるゲームに参加する。 ◇ 2002年8月以降、6歳以上の馬に限って個人のリース馬主制度がスタート。2年間のリース料が月4000元(約6万円)など。リース期間中は、賞金の受け取りはもちろん、故障等で走れなくなった場合、無条件で代替馬が選べたそうです。 ◇ 更に2003年には、北京電視台(北京テレビ)による実況中継が行われ、優勝賞金136万元(約2000万円)のG1レースの創設され発表されていたようです。 以上の知識を持って通順競馬場に行ってきた訳ですが、まず、その大きさと馬の質にビックリ!東京競馬場かそれ以上のスケールでしたし、馬も結構いい感じ。競馬が解禁されれば今すぐ普通に競馬が行われるんではないか!?という印象でした。次に驚いたのが外国人の多さ。調教師と思われる、欧米系の方が何人もいました。 そしてもう一つ驚いたのが、昨年10月に政府の介入があり、競馬開催が無期限の中止に!その後どうにか開催だけは続けさせて貰っているようですが、、隔週土曜日の開催のみで、1日8レース。勝ち馬当てゲームは取り止めになっていました。。ということで、(2レースまでしかいなかったこともありますが)観客の数はかなり少なく、数100人でした。 ただ、数は少なくても・賭けられなくても、競馬は競馬!来ている方の真剣度は万国共通で、レースが始まればかなり盛り上がっていましたし、ゴール前の迫力は相当なものがありました。 最後に、日本語を話す集団を見つけてビックリ!こんな所まで来る方が他にもいるの!?と驚いて声を掛けてみたところ、先日まで地方競馬の調教師をやっていた方&競馬関係者でした。その方の所属していた地方競馬が廃止になり、中国かシンガポールで調教師になろうと視察に来られたとのこと。逞しい!既にチェン氏に調教師資格取得の申請をされたとのことで、今後のご活躍をお祈りしています&私が行く少し前に、1頭だけですがセリがあったようで、45万元(約600万円)で取引されたそうです。結構高いなと思い伺ってみたところ「いい馬なんで、チェン氏は50万元くらいで売りたかったみたい」とのこと。そして「日本人でも誰でもセリで馬を購入できるし、活躍すれば賞金も貰える。ここで走っている馬は基本的にはチェン氏所有だけど、4レースに2頭、別のオーナーの所有馬が出てるよ」と教えていただきました。ありがとうございました! PS. 同競馬場のHPはこちら!北京市内から車で40分くらいで、タクシーで行くことになると思いますが、道がかなり複雑で、普通の運転手では道に迷う可能性が大きそうです。また、何処に連れて行かれるか不安もあるかと思いますので、もし行かれる方がいらっしゃれば、信頼できる運転手の方をご紹介します。smartyjones05@hotmail.co.jpまでご連絡ください。
by smartyjones05
| 2005-05-24 22:53
| アジア競馬
|
ファン申請 |
||