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2005年 06月 08日
サンタアニタパーク競馬場では、朝の調教を自由に見ることが出来るということで以前からかなり気にはなっていたんですが、学校があったため、、漸く先週の日曜日に行ってきました!
が、ゼッケンも何も付けていない馬達では、どの馬が誰なのかさっぱり分からず・・唯一の手掛かりは厩舎のマークが入った馬服。。ということで、気持ちを切り替えカメラの練習をしていたところ、一人の乗り役さん(以下J)から声が J:「次に俺が乗ってくる馬、めちゃめちゃいい馬だから撮っといた方がいいぞ!」 私:「じゃ、来たら声掛けてよ!」ということで、待っていると芦毛の馬に跨って登場。 J:「この馬だよ!」 私:「父親は誰?」 J:「う~ん、いい質問だね。。(笑)」 私:「そっか~(笑)。じゃ、成績は?」 J:「3戦3勝!」(上記写真の3本指は3勝を表しています) 私:「お~。年は?」 J:「4歳かな?」 私:「なるほど。で、名前は?」 J:「う~んと、Long~」 私:「え?」 J:「Long~。(手振りで飛行機が離陸する時のような動き)」 私:(よく聞こえなかったんですが・・)「OK!」 ということで、調教スタート。足慣らしの後、軽くトラックを2周していました。 そして戻ってきて、「どうだ、いい感じだったろう?」という表情で、「俺がこれまで乗ってきた中で間違いなく最高の馬だよ!」そして最後にもう一度、「Long~だからね!」と言って厩舎に引き上げて行きました。 ということで、帰って早速「Long」で始まり、飛行機が上昇するようなイメージの名前で、「3戦3勝」の馬を調べたところ、いましたいました!ロングレンジミッシル(Long Range Missile)!デクランズムーン(Declan's Moon)と同じRon Ellis厩舎の馬で、同調教師は「厩舎でNo.1の2歳馬だと思っていた(I thought he was the my best 2-year-old then.)」ようです。ところが、今から約2年前、デビューを目前にした同馬がトレーニングをしていたところ、カラ馬が突っ込んできて衝突。。幸い大怪我をせずに済みましたが、調整が大幅に狂い、漸くデビューを迎えたのは4歳の夏・・ただ、昨年7/3にHollywood Park競馬場で行われたメイドンを快勝し、その後も、9/6 Del Mar・10/22 Santa Anita Park競馬場で行われたアロウアンス戦を勝って、3連勝!ついに軌道に乗ったか?と思わせましたが、今度は首の感染症で戦線離脱・・ということで、才能がありながら、これまで相当紆余曲折があった馬のようです。。 &血統を調べてみてビックリ!母系を辿っていくと、1000ギニー・2000ギニー・オークス・セントレジャーに勝ち4歳クラシック4冠を達成した(唯一ダービーのみ4着)名牝中の名牝Sceptreの名が!(昨日ディープインパクトに関連して取り上げたハイクレアと同じFeolaを祖母に持つRound Tableの血も、母父Seattle Slewを通して流れています) ⇒同馬の父Tactical Catの母系からは、NijinskyやThe Minstrel等が出ています! これまで3戦ともTyler Baze騎手(22歳。今年のKYダービーでDon't Get Madを4着に持ってくるなど、同年代のBejarano騎手らと共に若手のホープ。現在獲得賞金額12位)騎乗で6F戦を走っていることから、短距離路線に進む可能性が高そうなので、そうなると、短距離路線を進んでデビュー以来6戦6勝の怪物ロストインザフォッグ(Lost in the Fog)が・・(鞍上は、Tyler Baze騎手のいとこで、先日史上3人目となる9,000勝を達成し、現在全米勝ち星No.1のRussell A. Baze騎手。今週土曜日Belmont Park競馬場で行われるG2 Riva Ridgeに出走予定です) ただ、これまで幾多の困難を乗り越えてきたロングレンジミッシルなら、この壁も越えてチャンピオンの称号を手にしてくれるかも!?思いがけず、この夏No.1の期待馬に巡り会うことができました。(今回はまだまだ仕上がり途上といった感じでしたが)今後逐次動向を追っていこうと思っているので、乞うご期待ください! PS. カメラのシャッタースピードを、これまでの1/500から1/1000(くもり、F6.7・ISO400のフィルム・300mmの望遠レンズ)にして撮影したせいか、どれも(撮影時のイメージとは大きく異なり)被写体がフレームの端っこによっていて大ショック・・しっかり練習します。。
by smartyjones05
| 2005-06-08 08:41
| アメリカ競馬
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